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柔道小説「東天の獅子」 [雑感]

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写真は、これから読む第二巻の表紙。


格闘小説の第一人者、夢枕獏先生の柔道ロマン小説?
第一巻を読んだ。
柔道の開祖・嘉納治五郎先生が嘉納流柔術=柔道を作り上げ
隆盛に導いていく流れを描いた作品。
(らしい・・全四巻のうち、まだ一巻しか読んでいないので)
ノンフィクション作品と言っても良いのかもしれない。
それだけ綿密に資料を調べて書いているようなので。
しかし良い意味で夢枕獏先生テイストの格闘浪漫が満ちているので
あえて敬意を表しながらセミ・フィクションと思わせていただいている(笑)。

自分も柔道をかじっているので柔道の成り立ちはある程度知っている
つもりだったが、この本を読んで初めて思い至ったのは
「当時、日本が西洋化していく流れの中で、一般的には柔術は
 必要ないもの、消えていくものと評価されていたらしい」
ということだ。
どうやら柔道は単純にそれまでの柔術を駆逐したのではなく、
次世代に継承し引き継ぐという大役をになったらしい。
もちろん、直接に他流派を潰し吸収したこともあっただろうが、
そのままでは消え行く業界において、破壊と継承と創造を一手に担ったようだ。

第一巻は柔道が始動仕掛けたところまでで終わっているので
第二巻以降がその辺の浪漫を引き継いでいくのか、
血わき肉踊るバトル展開になるのかわからないが、
とりあえず第一巻を読んでの収穫は、柔道が柔術の業を背負って
成り立ったらしいという認識を持てたことだ。

もっとも二巻以降を読んだらまた認識が変わるかもしれないが(笑)。
残り三巻、読むのが楽しみだ。




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