鈴鹿シティマラソン・３

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メインスタンドどピットロードのあいだ、ホームストレートを逆走して
最終コーナーの急な登りへ向かう。
スタンドからの声援はありがたいのだが気が重い。
最後のゴール前はまた下りになるのだから」と自分に言い聞かせて坂を登った。
ここから先はカーブアリ直線アリ登り下りありで、普通に走るなら面白いのかも
しれないが、心も体も疲れきっていて、ただひたすら
「ゴールはまだか？あのカーブの先か？いやでもまだ距離表示からするとありえないし・・」
という思いを繰り返すのみ。
でも多分、コースを知っている人のほうが「まだまだ先が長い」とわかる分だけ
つらかったのではないか、と思う。私はラッキーなほうだったろう。
こういう時、サーキットはスタンド前ならば声援がもらえるが、
コース途中は大会関係者しか声援を送ってくれる人がいない。
普通の大会ならばゴールが近づくにつれて声援も多くなって元気が出るのになあ・・。

１８kmの表示が見えたところでようやく「よし、あと少しだ」と腹が座った。
もともと今日の課題の一つに「ちゃんとラストスパートをすること」というのをきめていたので。
だが現実には残り３kmをダッシュするのはさすがに無理。
ならば・・せめて・・輪廻転走さんだけは抜こう、と恩知らずな決意を固めてスパート。
意外と輪廻さんも疲れていたようで１９km前後で抜き去り、そのまま最終コーナーへ。
あとは下り坂なので流れ込んでゴールイン。

疲れた・・。

ゴールした瞬間にとなりのランナーが
「ちくしょう！」と呻いていたので、
「ああこりゃ31分とか3６分とかのあと少し頑張ればというタイムだな」
と思った。
結果はやはり1時間36分13秒。
でもまあ私自身のベストタイムは更新できたので嬉しかった(笑）。

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