盗んだバイクで天城越え by ロマンポルシェ

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自転車で出かけるときは出先での盗難が心配になってならない。
過去に自転車を一回、バイクを二回盗まれていてややトラウマ気味だからだ。

あるべきはずのものがあるべきところにない。
これを体験したときの喪失感の凄さは例えようがない。
どちらかというと車より二輪のほうが好きなくらいだが、
かつてバイクを降りたのは、車庫などの保管庫でもない限り
盗難は防ぎようがないので、という理由が大きかった。

伝説的シンガーの尾崎豊さんには彼を神のごとく崇拝する熱狂的ファンが
いるが、私としては尾崎豊さんの歌に
「盗んだバイクで走り出す」
という一節がある限り、尾崎豊さんを好きになれない。
あの歌が世界で一番嫌いな歌と言ってもよい。

ところでロマンポルシェというバンドの曲に
「盗んだバイクで天城越え」
という曲があることを知った。
残念ながら歌詞しかわからず曲のテンポなどはわからないのだが
「誰かが校舎のガラスを割ったのに俺が冤罪をきせられた。
　弁償代が高かった」とか
「盗まれた俺のバイクが30年後に天城の向こうで見つかった。
　警察から取りに来いと言われた。天城ってどこだよ」
とかの、自虐的ギャグソングらしい。

聴きたい、ぜひこの曲聴きたい、そう思った(笑）。

バイク盗難は絶対に許せないし、尾崎豊は好きになれないが
ひたすらバイク盗難におびえ、尾崎豊を敵視しているよりは
「盗んだバイクで天城越え」を笑いながら歌えるくらいの神経でいるくらいが
精神衛生的にはちょうどいいのではないか、などと思う。

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