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豊洲市場 [雑感]

コンビニの入り口近くなどで売っている廉価版コミック。
今日、そこに「築地魚河岸三代目」を発見。
よりによって最終話までの数話を収録していた。
ずっと前に刊行して残っていたのか、
最近に刊行されたのかは確認しなかったが、
最近の刊行だとしたら相当に皮肉な話だ。

「築地魚河岸三代目」はビッグコミック誌に
長らく連載された人気漫画でコミックは42巻発売されている。
東京の築地市場での仲卸・魚辰の三代目(婿養子・銀行員からの脱サラ)
の奮闘を描いた人気作。
最終回は築地から豊洲への移転話を中心に大団円へと向かう。
私はこの漫画が大好きだし、最終回はとてもよい終わり方だと思っている。
ところが・・今回の豊洲市場の「盛り土問題」などで
かなり白けた気分にもなっている。

作品の中では都側は移転にかんして万全を期した対策を立案し、
そのうえで仲卸の移転反対派に決断をゆだねた形になっている。
それが現実にはグダグダな中身が見えてきてしまっている。
多分これから、盛り土がなかった、地下水がたまっていたけれど、
でも実際には問題がないんです、とか不毛な話になっていき
そうな気がする。
けれど実際には問題があるだろう。
その上でそれ以前の問題として「盛り土をするから大丈夫」
「地下水が入ってこないようにするから大丈夫」
との都側の説明がなんだったのかって話なのに。

これではこの先、最終話を読むたびに現実のゴタゴタが
頭をよぎって、とてもじゃないが作品を素直に楽しめない。
実際のところ、現実問題が大きすぎて、イチ漫画の結末など
だれも問題視しないだろうけれど、漫画のファンとしては
ものすごく釈然としない。

来週には例の「こち亀」の最終回となるわけだが、
何年経ってもファンが素直に楽しめる最終回になって
いればいいなあとは思う。





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