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映画・神々の山嶺 [映画]

映画「神々の山嶺」を見てきた。
原作本が凄く面白かったので是非見たいと思っていた。

感想・なんなんだあれは。

ネタバレな内容は書きたくないのだが・・
「原作の良いところを省略しすぎ」
「説明すべきところまで省きすぎ」
「ラストの内容を変更しすぎ」
なので、もう何がなんだか。

多分、原作を読んでいない人は「なんだかよくわからない映画」
だったと思う。
そして原作を読んだ人は「なんでああしたのかわからない映画」
だったと思う。

多分、映画館で鑑賞した人の9割は
「エベレスト南西壁無酸素単独登頂」の意味がわからなかったと思う。
私も登山とは無縁の男ではあるが、原作では圧倒的な迫力で
納得させられた「南西壁」「無酸素」「単独登頂」の意義が
この映画ではまったく伝わってこなかった。
下手をしたら観客のほとんどが
「なんでハイキングに行って命を落とすのか」
と思ったかもしれない。

良くも悪くもそれは台本と編集の不備で、演じている役者さんには
全く責任はない。
むしろ、演技だけなら阿部さんと岡田さんは実にいい演技だったと思う。
それだけに
「なんなんだその台本は」
といいたくなる。

登山に関する「高地順応」とか「酸素・無酸素」とか
「資金集め」とか「ルート選択」とかについて
省きすぎ、軽視しすぎ。

今までにも原作本があってそれを映像化した映画は
何本も見てきた。
良い作品も悪い作品もあったけれど、間違いなく
「原作を台無しにした映画ナンバーワン」
は間違いなくこの作品。

あえていうなら
鮮度抜群の刺身を味わおうと寿司屋に行ったら
「熟成した味を味わってて下さい」
と言われて腐った刺身を出された感じ。





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